社長島耕作、母校・早稲田で語る [MOT after Graduation]
早稲田大学の学祭、稲門会で「社長 島耕作」の作者弘兼憲史さんが講演すると聞いて先日久しぶりに早稲田大学早稲田キャンパスまで足を運びました。今年はホームカミングデーと同時開催だったせいか、キャンパスは年配のOBの方々が多数いらっしゃいましたね。
キャンパス内に講演のビラが貼ってありました。まずは弘兼憲史さんの自己紹介から。早稲田大学法学部を昭和45年に卒業、その後松下電器産業(現パナソニック)に3年間勤務した後退社。就職活動したとき入りたかった会社は宣伝のうまい会社で、当時資生堂、サントリーそして松下電器が有名だった。そのなかから松下電器から内定が出たので松下電器へ入社した。ただ仮にサントリーに入社していたとしても、結局銀座でお酒をのむ漫画を書いていただろう(笑)。
(松下では)得意の漫画の技術を活かすために広報に配属してもらった。会社には3年間いたが、その間松下幸之助のカバン持ちをして料亭へ行ったこともあった。この経験を漫画に活かそうと思って島耕作を描いた。島耕作は半分がエンターティンメント、残りが真面目である。だから中国へ行って取材をしたりすることもある。日本がどれくらい苦戦しているのかを漫画にしているつもり。
その後、ご出席された教授陣とディスカッションになりました。
・最近の若者に関して:
商社に入社しても海外勤務を希望しない社員がいる。しかし必ずしも子供たちのせいだけとは持っていない。チャンスが与えられない大人にも責任がある(内田先生)
日本人の生徒は授業で質問しないと言うが、これは塾で予め予習しているのでそもそも分からないところが無いからだ。「自分をアピール出来るのは気の効いた質問をすることだ」と説明するとその後は質問するようになる。議論することを恥ずかしいと思っているような節がある。孤立に対する恐怖心を感じているのではないのか。(永井先生)
・中間管理職について:
昔と比較して課長の権限が変化している。したたかな戦略ミドルがいないのではないか。本来戦略課題を解決できる力がある人がリーダーになるべき。しかし日本はそうなっていない。なぜなら、今までの社長は問題解決が出来る部下を次期社長に選んできたが、今では自分が会長になって経営に残るので、自分を守ってくれる人材を無意識に指名してしまっている。(永井先生)
社長になるひとは奉仕の精神を持っている人が多いと思う。早稲田同期の社長とゴルフをした時も、正義感が強くルールに厳格だ(弘兼先生)
オーストラリアでゴルフをしたら、オーストラリア人はパターを持っていなかった。グリーンに乗ったら+2でカップインと計算するのでパターはいらない。(内田先生)
しかし中国には謙譲の美徳という意志がない。中国船の拿捕問題も船長を開放したにも関わらず、(拘束された)日本人は全員開放されなかった。(弘兼先生)
・日本の税制について
これから日本は普通の国になるのだから、スウェーデン型の税制を目指すべき。(内田先生)
スウェーデンは総額年収の75%を税金として支払っている。日本は45%、米国は38%である。日本は最長寿国家でありこれから負担をどうするか考えるべき。今35才の人間にどうやってこの事実を認識させるかが大事。(松田先生)
スウェーデンは税負担がきついので国民にヤル気がなくなってくる。(スウェーデン政府は)一山当てたい人は海外へ行っても良いというスタンス。(内田先生)
・国内のMBAに関して
海外ではMBAを取ると給料が上がるが、日本ではそうでないと聞いている。企業の中で能力差があるのに給料が同じでも良いのか(弘兼先生)
海外(アメリカ)ではMBAを取ると給料が上がるので数年で元が取れるので自費で通っている。日本では企業派遣は組織の中のポストで報いようとしている。しかし学生はすぐに投資を回収しようとするので、そこが合っていない。一方、自費で通学している生徒は卒業後転職している。中国はアメリカと同じような傾向。最近は日本に留学しないでアメリカへ行ってしまう。(内田先生)
これから中国は少子化が進んで、インドが台頭してくる。これを前提にビジネススクールの授業しなければならないのでは。島耕作も脱中国を画策している。反日感情が高い国でのオペレーションには限界がある。フランスはドイツと仲が悪いが、対アメリカでは団結するという。国によって使い分けが必要なのではないか。ビジネススクールでディベート、海外との交渉の授業をしたらどうだろうか。(弘兼先生)
・漫画家のマネジメントについて
漫画家としてのマネジメントはどうしているのか(東出先生)
巨匠の漫画家に共通して言えるのは皆んな「いい人」。実力一本のような業界に見えるが、人間関係はやはり大事。それとあまり細かい人は残れないように思う。精神を病んで引退する人もいる。
また編集者にも有能な人と無能な人がいる。いい編集者は漫画家と一緒になって考えている人もいる。いい編集者に出会えると自分も伸びることができる。松下電器にも無能な人がいたが、なぜそんなひとが管理職をやっているのかよく観察すれば、なぜ無能なのか理解できる。(弘兼先生)
・早大OB/OGへのメッセージ(弘兼先生)
①消費:60代のうちに持っているお金を半分くらい使ってしまえば良いのでは。年をとってからお金を持っていても仕方ない。
②ボランティア:定年後目的を失わってしまわないように生きがいを探したほうが良い。介護はこれから重要なボランティアになる。ただし有償ボランティア制度等の国の整備が必要。
③死:死ぬ1ヶ月前までには自分は良い人生だったと言えるように。自分が死ぬ様を子供に見せる。
最後はご出席者全員で記念撮影です。そう言えばH木先生はどこにいっていたのでしょう。お話されたのは最初のご挨拶だけでしたよ(汗)。弘兼先生はとても漫画家とは思えない程よく取材、勉強されていて、広い知識で大局的に世の中を捉えていると感じる一方、普通の大人がワイドショーを見て文句を付けているよう普通のおじさんのような部分も垣間見えて、本当に愛すべきキャラクターだと思いましたね(笑)。
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昨日、本屋に行ったらつい目にとまって見てしまいました早稲田大学関連本。結局立ち読みで帰ってきましたが・・・・だってAmazonで買ったほうが安いので。 私はよく流行調査のように本屋に行ってそのあとAmazonで買うパターンが多いです。そんなことで、このブログで紹介しておきます。タモリの…[続く]








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